「NYCフェリー」のアストリア線が29日、開通した。クイーンズ区アストリアとマンハッタン区金融街のピア11を結ぶ新航路は、ルーズベルト島、ロングアイランドシティ、マンハッタン区東34丁目を経由する。
アストリアからピア11までの所要時間は約50分。週日は、通勤の時間帯は25分間隔、昼間と夜間は50分間隔で運航する。フェリーを使うことにより、地下鉄と比べて移動時間を短縮できる。
ニューヨーク市の新たな交通手段として注目を集めているNYCフェリー。今年5月に運航開始したロッカウェー線と6月に運航開始したサウスブルックリン線も好調だ。現在、各線合わせて1日の利用者数は約1万2000人。市はアストリア線でさらに1800人の利用を見込んでいる。
ビル・デブラシオ市長は「NYCフェリーは素晴らしい成果を上げている。今後も公共交通機関の改善に努め、ニューヨーカーの生活の質を向上させていきたい」と抱負を述べた。
2018年にはブロンクス区発、マンハッタン区90丁目を経由しピア11に着くサウンドビュー線およびロングアイランドシティ発、マンハッタン区スタイブサントタウンを経由しピア11に着くローワーイーストサイド線の開通も予定している。