セラピードッグの導入拡大 小学校で効果認められ

 【25日付ニューヨークポスト】ニューヨーク市教育局(DOE)はこのほど、公立小学校にセラピードッグを導入するプログラムを今年度から拡大すると発表した。
 昨年試験的に7校に導入したアニマルセラピープログラムは、子どもたちに癒しを与えるだけでなく、興奮しやすい子どもたちが落ち着きを取り戻す手助けとなることで、校内でのトラブル回避にも役立っている。その効果が認められ、来年は新たに30校に導入することが決定。特別な訓練を受け、動物保護団体の検査に合格したセラピードッグが各校に「配属」される。
 同プログラムはDOEが進める校内環境改善の取り組みの一環。子どもたちの学力向上に加え、社会とつながることの大切さやシェルターで暮らす動物の存在を気づかせ、動物愛護の精神を養うことを目的にしている。また、学校で活動するセラピードッグは学校職員が里親となり迎え入れることになっている。
 DOEのカルメン・ファリーニャ局長は、「セラピードッグのおかげで子どもたちの対人関係も改善しており、影響は大きい」と話す。ドッグセラピーは、子どもたちだけでなく、慢性的にストレスにさらされている教員たちにも良い影響をもたらしているという。

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