NY市議会議員候補を提訴 「発達障がいを嘲笑」と元同僚

 【8月31日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨーク市議会で職員として働いていたマイケル・ビストリッチさんが、元同僚で、民主党の市議会議員予備選挙に出馬しているジャスティン・ブラナンさんから発達障がいを理由に差別を受けていたとしてマンハッタン高位裁判所に提訴していたことが8月31日までに分かった。
 ビストリッチさんは、自閉症の少年が遺体で発見された事故をきっかけに制定された、学校の教室のドアに警報機を設置するアボンテ法を引き合いに出し、ブラナンさんから「(警報機が鳴るか)ドアを確認しろ」とからかわれたと非難。ブラナンさんは当時、ビンセント・J・ジェンティーレ市議会議員(民主)の補佐官を務めており、2人は一緒にビストリッチさんを嘲笑していたという。また、「彼(ブラナンさん)は終業時間になると、ロボットの声をまねて『5時30分だ、家に帰らないと』と言って自分のことをばかにした」と話した。
 ブラナンさんは「彼(ビストリッチさん)の言っていることはみんな嘘。選挙活動を妨害しようとする対立候補らに利用されただけだ。彼らはビストリッチさんを利用したことを恥じるべきだ」と主張している。
 ビストリッチさんは昨年12月、ジェンティーレ議員から嫌がらせを受け仕事を辞めざるを得なかったとして、1000万ドル(約11億円)の損害賠償を求める裁判を起こしていた。