ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は6日、地下鉄の線路にごみを捨てた場合に科す罰金を50ドルから100ドル(約1万1000円)に引き上げると発表した。引き上げは来週から。
線路に捨てられたごみは火災の原因となるだけでなく排水管が詰まる原因にもなる。排水されず線路にたまった水が給電用レールに接触した場合、システムが停止し、電気の供給が止まる。遅延の原因の中で2番目に多いのが、たまった水によって引き起こされる線路と信号機の故障で、年間数千回に及ぶ遅延が発生している。
知事は同日行われた記者会見で、「ごみを線路に捨てるのは違法で、地下鉄が直面する諸問題の原因になっている。ペットボトルや食べ物の包み紙など、小さなごみでも積み重なれば大量のごみが線路に残ることになる」と話した。
また知事は、市でごみのポイ捨てによる召喚状の発行数は減少しているの反して、ごみが原因の火災は年々増加しているとして、執行力のないニューヨーク市警察(NYPD)を批判した。