クルマを買う前に知っておきたい!
簡単に分かる中古車の良し悪し
誰しも中古車を買うときには、事故車かどうかが気になると思います。実は、事故の有無についてはプロでなくても簡単にチェックできる方法がいくつかあります。
まず1つは、CARFAXなど「ウェブで履歴をチェックする方法」です。個車ごとのVINナンバー(Vehicle Identification Number)を入力することで確認できます。こちらは基本的に有料サービスですが、中古車屋さんによっては無料で開示してくれるところもあります。ただし、この履歴は絶対ではないので、これだけを頼りに完全に信用するのは危険です。
そこでもう1つの「実際のクルマに板金修理歴(再塗装やパネル・フレーム交換)がないかを見る方法」です。クルマのボディに傷や凹みができた場合は必ず板金修理が必要になります。この修理跡を探すというわけです。
まず、パネルの交換を確認するにはパネルを取り付けているボルトが回されているかを見ます。通常、表からは見えないように隠されていますが、ドアの隙間やボンネットを開けたところなどに見られます。新車時では通常、ボルトは塗装が施されており、ボディと同じ色なのですが、修理のためにそこを取り外すと塗装がはげてしまいます。また、最近の日本車に限ってはボルトの周囲にVINシールを貼っており、これが残っていれば新車時のパネルだと判断できるのです。
再塗装を確認するには、マスキング跡を探すのが簡単です。安く修理をした場合、パネル付近の部品を外さずにビニールを張って隠した上からスプレーをしますが、多くの場合、このマスキング作業時にはみ出た部分にもスプレーがかかっています。ドアの場合はマスキング跡ではなく、ドア淵を触ってツルツルかザラザラかで判断できます。もちろん、仕上げが悪くザラザラの場合が再塗装ですね。この方法を試される場合は1つのドアだけではなく、4つ(トランクとボンネットを含めると6つ)の淵を触り比べるとわかりやすいです。明らかに触り心地が違った場合は再塗装を疑わなければなりません。
しかし、これらのパネル修理履歴は前述の履歴レポートには載っていません。米国では履歴レポートや板金修理歴は開示が義務づけられていないので、中にはこれらの情報を教えてくれないところもあります。
中古車を買うときには、パッと見のきれいさに惑わされず、「履歴」と「板金修理跡」をしっかり確認しましょう。詳しくはお気軽にお問い合わせください。
プロフィール
大塚 洋一
2004年に(株)ガリバーインターナショナル入社。対企業向けのコンサルティング営業部スーパーバイザーを経て、06年に直営店舗事業部へ転属。日米で店長を経験し、15年2月より米国代表に(NY店店長兼務)。豊富な知識と丁寧な接客に定評あり。緊急時や時間外も対応で心強い。
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