【6日付NBCニューヨーク】ニューヨーク市警察(NYPD)は6日、未解決の2つのバラバラ殺人事件の被害者特定に向け、男女2人の顔の画像を公開した。被害者2人の画像は、「フェノタイピング」と呼ばれる最新のDNA分析技術に基づいて作成された。同技術はDNAから身体的特徴を絞り込み、被害者の顔を復元するというもの。NYPDは一般からの情報提供を促し、事件解決の糸口にしたいと期待を寄せている。
1人目の遺体の胴体部分は2005年7月、ブルックリン区イーストウィリアムズバーグにある廃棄物処理場で発見された。その後、同区ベッドフォードスタイブサントの公園で頭蓋骨が発見され、DNA鑑定の結果、別々に発見された胴体と頭蓋骨は17歳から23歳の男性のものと判明した。
2人目の遺体の一部は15年1月、同区グレーブズエンド湾で発見され、頭のない上半身の一部が別の場所で見つかった。DNA鑑定の結果から、2つの体の一部は20歳から45歳の女性のものであることが分かっている。
NYPDによると、フェノタイピングでDNA情報から復元する顔の画像には、喫煙や飲酒、食事など外的要因による影響が反映されないため注意が必要だという。