【10日付ニューヨークポスト】ニューヨーク市の警官や消防士などで編成する被災地支援団が、大型ハリケーン「イルマ」で被害を受けたプエルトリコに10日到着した。
イルマは同日、フロリダ州南西部に上陸し、同州では住民の約3分の1に当たる約640万人に避難勧告が出された。イルマは、その後同州を北上するにつれて、勢力を弱めていった。
これに先立ち、イルマが5段階中最も強い「カテゴリー5」の勢力で通過したプエルトリコなどカリブ海諸島では、甚大な被害が確認された。洪水や強風で多くの家屋が損壊し、少なくとも25人が死亡。英国連邦に加盟する小国、アンティグア・バーブーダでは、島の95%の建物が倒壊し、壊滅的な状態だという。市は、これらの被災地で救助活動を行うためただちに支援団を結成。NYPDは、「16年前の米同時多発テロでは、州外から多大な支援を受けた。救助活動でお返ししたい」としている。
この支援団には、NYPDから39人が参加。警察犬部隊の隊員5人と警察犬5匹も含まれる。市消防局(FDNY)は、40人の消防士や緊急医療班の職員を派遣。これから14日間にわたり、プエルトリコと周辺の島々で救助活動を実施する。