【10日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ブロンクス区の議員候補が、ニューヨーク市議会議員選挙で史上最高額の資金を使い話題になっている。
ニューヨーク州議会の現職下院議員、マーク・ジョナイ氏(民主)はスロッグスネックなどを含む同区南東部の選挙区から市議会議員に立候補している。同氏が先月末までに選挙戦につぎ込んだ資金は71万6469ドル(約7878万円)。選挙管理当局が1989年に記録を取り始めて以降、最高額だ。テレビやラジオのコマーシャル製作や世論調査が主な使い道だという。
次に高額の選挙資金を投入しているのはブルックリン区で再選を目指す現職の市議会議員、デイビッド・グリーンフィールド氏で、37万3364ドル(約4105万円)。ジョナイ氏はこの2倍近くにもなり、これまでの記録、2009年にクイーンズ区で立候補して敗れたケビン・キム氏の64万1491ドル(約7054万円)を7万ドル以上も上回る。
この選挙区は現職議員が任期制限により出馬しない。その空席を狙って3人が民主党候補として名乗りを挙げている。ライバル候補は、「ジョナイ氏は親しい不動産開発業者と組み、金に物を言わせようとしている」と非難した。