ヒラリー回顧録、未明から長蛇の列 支持者サイン求め

 ヒラリー・クリントン元国務長官が2016年の大統領選挙の敗北を総括した回顧録「What Happened」が12日発売され、正午からマンハッタン区ユニオンスクエアの書店バーンズ&ノーブルでサイン会が開催された。3カ月に及ぶブックツアーのキックオフとなるイベントに未明から何ブロックにもわたる長蛇の列ができた。
 ニュージャージー州アトランティックシティを午前3時過ぎに発って来たという男性やウィスコンシン州から来たという中年の女性グループは「(選挙結果は)誰もが予想しなかったこと。10カ月経ってもいまだに傷心」と話した。60代の女性は「280万票もリードしているのに選挙人制度のおかげでこんなことになった」と悔しさをにじませていた。

1人1人の声に応えサインをするクリントン氏(中央)=12日午後12時52分撮影=Asami Kato / 本紙

1人1人の声に応えサインをするクリントン氏(中央)=12日午後12時52分撮影=Asami Kato / 本紙