【11日付ブルックリンペーパー】ウィリアムズバーグ国際映画祭は今年、ウィリアムズバーグで開催されない。会場はブルックリン区ですらなく、マンハッタン区に移転する。主催側によると、同じ場所で開催し続けると新鮮味が薄れ、だんだんとつまらなくなるからだという。
「物事は揺さぶらなければつまらなくなる」と語るのは、同映画祭の広報担当、マイケル・ヘルマンさん。「参加者や映画製作者にはユニークな体験をしてもらいたい。映画はその1つだが、他にも手段はある」と続ける。
15日から17日まで開催予定の同映画祭の会場は、アッパーイーストサイドのハンターカレッジだ。同大学が協力を申し入れ、主催側はそれを受け入れた。それでも上映するのはブルックリン区を舞台とした映画が中心。例えば、「ウィリアムズバーグ:昔と今」は70年代にウィリアムズバーグで若者が成長していく姿を映し出す。「ブルックリンの恋物語」にはブルックリン区に住む、発達障害をもつカップル3組の日常が描かれている。
同大学でこの映画祭が開催されるのは今年だけだというが、ヘルマンさんは、来年ウィリアムズバーグに会場を戻すかについては言明を避けている。