【12日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】同性愛者の権利獲得のために闘った活動家、エディス・ウィンザーさんが12日、マンハッタン区内の病院で亡くなった。88歳だった。パートナーのジュディス・カセンさんと担当弁護士が発表した。
ウィンザーさんは40年来の最初のパートナー、テア・スパイヤーさんと2007年に同性結婚を認めるカナダで結婚。09年にスパイヤーさんを亡くし、その相続問題をきっかけに同性愛者の権利獲得の先駆者となった。
ウィンザーさんはスパイヤーさんの死の翌年、遺産相続の際に配偶者控除を受けることができず、結婚を「男性と女性のみの関係」と定義する連邦政府を提訴。連邦最高裁判所は13年6月、結婚防衛法(DOMA法)を違憲とし、州が認めた同性結婚者について連邦政府から異性愛者と同等の利益を受ける資格があるとの判決を下した。連邦最高裁判所は15年、全ての州で同性結婚を認める判決を出しているが、ウィンザーさんの訴訟がそのモデルとなった。
ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は、「ウィンザーさんはニューヨークの精神を体現していた。多くの人が直面する問題を取り除くために献身的に活動した」と追悼の意を表した。