【14日付NBCニューヨーク】ニューヨーク市内に拠点を置くデザイン会社が、マンハッタン区のセントラルパークに世界一高い木造タワーを設置することを提案している。
DFAスタジオ社は、ジャクリーン・ケネディ・オナシス貯水池の浄水施設として木造のタワーをデザイン。同公園の約8分の1を占めるこの人工貯水池の中心部に712フィート(約217メートル)のタワーを建て、10億ガロン(約38億リットル)の汚水を浄化する計画だ。さらに、高さ500フィートの部分には360度見渡せる展望台を設け、観光客を呼び寄せる。「貯水池の汚水を洗浄するのにはサステナブル(持続可能)な風力を使う。地球に優しい上、観光名所にもなる」と同社は説明している。
デザインの着想は同区の先住民、レナペインディアンが使っていた木製バスケットから得た。実現すれば世界一高い木造建造物となり、市内の高層ビルの中で50番目に高くなる。タワーの建設やデザインはまだ構想段階で、具体的な計画などはこれから作成するという。
DFAの創業者、ライス・セイグさんは「斬新なデザインと奇抜なアイデアで、貯水池を市内で一番大胆な場所に変えたい」と抱負を語った。