【17日付ニューヨークポスト】テロや児童ポルノ犯罪などを摘発するために、精密機器のにおいを探知するニューヨーク初の「サイバー探知犬」が誕生した。
雌のラブラドールレトリバーのハーレーは、わずか2歳ながらパソコンや携帯電話、USBメモリーなど精密機器に含まれる化学物質が発するにおいを嗅ぎ分ける能力を持つサイバー探知犬だ。訓練中の試験でもその優れた嗅覚を発揮、この能力を駆使すれば、テロや児童ポルノの他、金融犯罪などの摘発にも役立つという。
ハーレーは、ウエストチェスター郡警察と米連邦捜査局(FBI)の指令によって18日に任務を開始。ロバート・アストリノ同郡長官は、「ハーレーの鼻が21世紀の犯罪を摘発していく」と期待を寄せる。これまでも爆弾や麻薬を探知する「K9」と呼ばれる警察犬は訓練されてきたが、サイバー探知犬は数千ドルの投資で即戦力となるため、同長官は「コスト面から見ても非常に優れている」と太鼓判を押した。
サイバー探知犬は、2015年にインディアナ州で探知犬が嗅ぎつけたUSBメモリーから児童ポルノ画像が発見された事件をきっかけに注目を浴びるようになった。