【18日付amニューヨーク】米連邦麻薬取締局(DEA)およびニューヨーク市警察(NYPD)クイーンズ区麻薬取締班、ブリジット・ブレナン特別麻薬検察官による共同強制捜査チームは18日、市で過去最多量となる合成オピオイド「フェンタニル」を押収したと発表した。
捜査チームは、8月1日と今月5日に実施した強制捜査で、140ポンド(約64キログラム)の純フェンタニルおよび75ポンド(約34キログラム)のフェンタニルとコカインの混合物などを押収。押収した麻薬の末端価格の合計は、約3200万ドル(約35億6500万円)に上ると推定される。
8月1日にクイーンズ区キューガーデンのアパートで、また9月5日にブロンクス区の車内で行われた強制捜査では、12ポンドの純ヘロインと13ポンドのコカインも押収された。
逮捕された市在住の男女4人は、第1級麻薬密売罪などで起訴された。押収されたフェンタニルは中国産で、メキシコで加工された後、密輸されたものとみられている。
ジェームス・オニールNYPD本部長は、「今回の捜査は、フェンタニルの闇取引撲滅計画における大きな節目となった」と述べた。