【20日付amニューヨーク】ニューヨーク市は、電気自動車(EV)振興を加速させるため電気・ガス供給会社コン・エジソンと連携し、1000万ドル(約11億円)を投じて5区全てに充電スタンドを設ける計画を20日発表した。
充電スタンド1カ所につき10基から20基の充電器を設置する。1台を30分でフル充電することができ、1週間に1200台程度に電力を供給する計画だ。
充電スタンドの場所は、交通量や利便性、地域でのEVの所有者数などを加味して決定する。市政で持続可能な環境問題対策に取り組むマーク・チェンバース担当官によると、場所の選定に当たっては市民からの意見を取り入れるという。市では、2020年までにEV用充電スタンドを50カ所設ける見通し。
EV用充電スタンドの設置は、地球温暖化につながる排気ガスを削減する努力の一環。現在市内で登録されているEVの割合は全体の1%以下だが、25年までにこれを20%に引き上げ、市が650台保有するEV公用車も、その割合を増やし25年までには2000台を目標としている。
ビル・デブラシオ市長は「インフラを整備して、ニューヨーカーにEVへの移行を促したい」と述べた。