【20日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】クイーンズ区のリチャード・ブラウン地区検事長は20日、預かっていた韓国人の少年と少女を個人的な「奴隷」として働かせ、労働者人身売買の罪に問われていた同区在住の女に、最高6年間の実刑判決が言い渡されたことを発表した。
パク・ソクヨン元被告(50)と夫のイ・ジョンテク被告(54)は、2010年1月から、預かっていた韓国人の少年(14)と少女(16)をそれぞれ食料品店やネイルサロンで働かせたりベビーシッターをさせたりして、その給料を着服していた。2人は仕事から戻った後も、両被告にマッサージやペディキュアなどをするよう命じられ、家事や雑用を強いられていたという。また、2人の両親から子どもたち宛ての仕送りも着服していた。
両被告は2人のパスポートを取り上げ、脅かしたり暴力を振るったりしていたという。両被告は、2人の両親に疑われないように、両親から電話があった際の対応の仕方も指導していたという。
2人の話を聞いた学校職員が韓国にいる両親と連絡を取り、両被告は16年1月に逮捕された。両被告は今年7月、罪を認めたため、パク元被告は2年から6年の実刑判決を、またイ元被告は5年間の保護観察処分を受けた。
同地区検事長は、「被告らは子どもたちを奴隷とし、自分たちの利益のために長時間労働させていた。このような扱いは許されない」と述べた。