ハンター大、ドリーマーを支援 DACA更新費用も負担

 【20日付DNAインフォ】子どものころに親に連れられて米国に不法入国した若者を強制送還せずに、滞在資格を認めるDACAプログラムの更新申請期日が迫る中、ニューヨーク市立大学ハンター校は19日、DACAにより一時滞在許可を受けた学生を支援するイベント「DACAリニューアルフェア」を実施した。
 学生擁護団体および同大学の教授らは、DACAの対象者(ドリーマー)の学生らに申請書の記入やパスポート用の写真撮影など、更新に必要な書類作成をその場で手伝った。また、ハンター校基金から学生らに、米国土安全保障省に宛てた申請費用1人498ドル(約5万6000円)分の小切手が支給された。既に申請を済ませている学生らにも同額の資金を提供するという。
 大学関係者によると、同校では、学生に滞在資格の報告を義務付けておらず、不法滞在の学生が約650人在学していると推定している。同イベントには約20人の学生が参加し、手続き準備を済ませた。
 同校のジェニファー・J・ラープ学長は、「(支援を受け)顔を輝かせる学生たちを目の当たりにして、今、私たちができることを再認識した」と話した。
 DACAプログラムは、オバマ前大統領が2012年に発令した大統領令。トランプ政権は今月5日、同プログラムの廃止を表明し、来年3月5日以前に滞在許可が切れるドリーマーに1カ月間の更新期限を設けている。