ノーベル賞記念碑にディランさん 式典にはもちろん欠席

 【25日DNAインフォ】2016年にノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランさんの名前がマンハッタン区のアメリカ自然史博物館の記念碑に刻まれ、その記念式典が21日、行われた。
 「ノーベルモニュメント」と呼ばれる記念碑は、同博物館の横にあるセオドア・ルーズベルト・パーク内にある。同賞の創設者で科学者のアルフレッド・ノーベルと米国人の受賞者を称える目的で2003年に設置された。今回、ディランさんなど4人の名前が新たに加わった。
 記念式典に参加したノルウエーのハリエット・バーグ領事は、「あれほど人気がある人が受賞することで、ノーベル賞が身近になる。たまにはこういうことがあってもいい」と述べた。スウェーデンのリーフ・パグロツキー領事は、「彼の音楽はいつも新鮮で、心が洗われる」とたたえた。また、市公園局のミッチェル・シルバー局長は、「彼は米国のヒーローだ。彼が作る詩は文学としての価値がある。この式典に出席するしないにかかわらず、米国人として彼のノーベル賞受賞を誇りに思う」と話した。
 ディランさんは当初、受賞の連絡を無視し、同年12月に行われた授賞式にも参加しなかったが、今年4月、受賞を正式に受け入れた。今回の記念式典にも出席しなかった。

ノーベル賞記念碑(photo:www.nycgovparks.org)

ノーベル賞記念碑(photo:www.nycgovparks.org)