【25日付ニューヨークポスト】ニューヨークのビル・デブラシオ市長は25日、ハリケーンで甚大な被害を被った米自治領プエルトリコから「何千という人が市内に流入する」との見通しを明らかにした。
市長は、「現時点では正確に把握する方法はない」としながらも、「多くの人が市内に住む家族や親戚を頼ってやって来ると考えてほぼ間違いないだろう」と述べた。さらに市長は、子どもが移住した場合、市内の公立学校で受け入れる準備はできており、病院もプエルトリコからの病人やけが人の手当をできるよう備えていると発表した。
プエルトリコのリカルド・ロセージョ知事は市長の推測に同意しており、連邦政府からの復興支援が当面見込めないため、「大勢の人がプエルトリコから米国本土に移り住むだろう」と話している。プエルトリコは深刻な財政難に陥っており、ハリケーンの被害を受ける前から住民の流出が深刻化。2004年以降、約40万人が島を去ったという。
市では警官や消防士から成る救助隊を派遣して復興の手助けをしている。市長は「至る所が破壊され、人々の生活基盤が失われている。被害の範囲と程度の大きさを知り、大変驚き心を痛めている」と語った。