【27日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨーク州都市交通局(MTA)のジョー・ロータ局長は27日、MTAの理事会後に開かれた記者会見で、かねてから報じられている老朽化した地下鉄網の大規模改修計画が、資金不足により縮小化される可能性があると示唆した。
同局長が2カ月前に発表した8億3600万ドル(約940億円)をかけて実施する予定の同計画では、2700人の新規雇用が含まれている。同局長は10月に行われる理事会で、同計画を実現するための資金調達方法と、資金が不十分な場合に最優先して行う事項の詳細について明らかにすると述べた。同局長は同計画の不足分を今年度の予算から配分することはないと述べたが、資金が集まらなかった場合に除外される事項の詳細については触れなかった。
同改修計画は、老朽化した信号機システムや線路など根本的な問題の解決を目的としている。理事会のメンバーは、「もっと有効な資金調達方法を考えてほしい」と同局長に圧力をかけている。