高校生にポケットWi-Fi提供 情報格差の解消目指し

 【9月29日付DNAインフォ】ニューヨーク市教育局は9月28日、家庭にインターネット環境が整っていない高校生のために無料でポケットWi-Fiを提供するプログラムを開始した。
 米携帯電話大手スプリントの協力を得て実施する同プログラムは、今後5年間で約100万台のポケットWi-Fiを全米の高校生に配る計画だ。市内の公立高校もその対象となっており、低所得家庭の子どもが多く通う学校に指定されているコミュニティースクールを中心に約3万人の生徒にポケットWi-Fiが配布され、卒業するまで使い続けることができるという。
 コミュニティースクールの委員長を務めるクリス・カルーソさんは、「生徒たち全員に平等なチャンスを与え、学校で学んだことを自宅で復習するためにもインターネットへのアクセスは必要。この取り組みは全ての生徒たちにそのチャンスを与えるものだ」と話している。
 コミュニティースクールに通う生徒のうち14%がホームレスまたは仮住宅住まいで、全米では貧困層の35%がインターネットにアクセスできる環境にないことが分かっている。ポケットWi-Fiを配布することで情報格差の解消が期待できる。

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