コスメ界で増える実店舗 ハイセンスな町がイメージアップに

 【1日付amニューヨーク】これまで主に通販ビジネスを展開してきた化粧品店が、ニューヨーク市内に実店舗を次々とオープンしている。
 「化粧品は実際にお店で試してから買いたいとの声が増えているため、最近になって実店舗をオープンするブランドが増えている」と話すのは、美容コンサルタントのソニア・サマーズさん。これまで郊外にしか店舗を構えていなかった「アルタビューティー」もその例に漏れず来月、マンハッタン区に1号店を出すという。その他、フランス発の化粧品セレクトショップ「セフォラ」が9月29日に新店舗をオープンしており、大手百貨店メーシーズ傘下の高級化粧品店「ブルーマーキュリー」は、今年だけで4店舗をオープンしている。
 「マンハッタンのようなハイセンスな町に店を構えると、ブランドのイメージアップにつながる」とサマーズさんが分析するように、有名ブランドだけでなく、地元ニューヨーク発のオーガニック化粧品ブランドなども実店舗を構え始めているという。
 化粧品業界の事情に通じたコンサルタントが、「化粧品の時代が来ている」と口をそろえる一方で、CVSなど大型ドラッグストアが販売する安価な化粧品の人気も高く、購買行動の多様化がうかがえる。

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