ホームレス生活を1週間実践  32歳のNY市長候補

 【3日付amニューヨーク】ニューヨーク市長選に立候補したマイク・トルキンさんが3日、ホームレス生活を1週間実践すると発表して注目を集めている。食料、水、現金を持たずに市庁舎横の公園のベンチで寝泊まりするという。
 トルキンさんは32歳の起業家。先月12日に実施された予備選挙で民主党から立候補したが、現職のビル・デブラシオ市長に敗れ、現在は最新技術を活用した市政改革を発案している。実際にホームレス生活を体験し、深刻化する同問題を浮き彫りにしたいと考えるトルキンさんは、「この問題を無視して町を歩くこともできるが、市庁舎の目と鼻の先で実践して(ホームレス対策に力を入れると語る)市長に挑戦状を突き付ける」と意気込んでいる。
 事前の用意はなく、全て行き当たりばったり。「食べ物を恵んでもらう必要があればそうする。ホームレスの実態を知ってもらうことが大切。警官に追い払われなければよいが」とトルキンさん。実際の様子はソーシャルメディアを通じて発信する。
 市が対策プログラムを通じて8月の時点で把握しているホームレスの数は3530人。そのうち2048人はシェルターなどを利用せず路上で生活している。

トルキンさん(photo: www.tolkinformayor.com)

トルキンさん(photo: www.tolkinformayor.com)