【5日付DNAインフォ】ニューヨーク市は今夏、ブルックリン区ウィリアムズバーグにあるホテルをホームレスシェルターとして使用開始したが、住民から「何も知らされていなかった」と不満の声が上がっている。
市ホームレス対策局は、ユニオンアベニューにあるホテル、ザ・メトロポリタン内の全54室を借り、7月からホームレスの入居を開始した。しかし、地元選出のアントニオ・レイノーソ市議会議員(民主)の元には連絡がなかったといい、同議員の秘書、ジェン・グティエレスさんは「新しいシェルターを開設するのであれば、対策局は直接レイノーソ議員に報告するべきだ」と批判している。
同局によると、市は2年間の賃貸契約を結んでいるが、いつまでシェルターとして使用するかは決まっていないという。ホームレス問題が深刻化する中、市はシェルター不足を解消するために一時的にホテルなどを借りて仮住宅として提供しており、新しいシェルターを90棟建設する計画も進めている。市は、「ホテルをシェルター代わりにする取り組みは2023年までには廃止する見通しである」と説明している。
一方で、他の地域でも住民への報告なしに市がシェルターを開設している例もあり、住民からの批判が高まっている。