スタテン島沖の灯台を修理 ボランティアが10年かけ

 【8日付ニューヨークポスト】スタテン島沖に立つ灯台の修理を、ボランティアが進めている。
 この灯台は、ロビンズリーフ灯台。同島の北東沖に位置し、周辺を航行する船の安全のために1883年に建造された、歴史的な建築物だ。当初はジョン・ウォルカー船長一家が住み、この灯台を守っていた。船長の子どもたちは船を漕いで同島に渡り、学校に通っていたという。一家が離れた後は沿岸警備隊が管理していたが、2011年に同島のノーブル海事博物館が1ドルで購入した。
 「外壁はまださび付いているが、もう少しで修理が終わる」と話すのは同博物館館長のエリーン・アーバンさん。6階層の内部のうち、船長一家が生活していた部屋など4階までの改装は終了し、5階も今年中には完成する。6階には光源があり、現在でも6秒に1度光を発して航行標識としての役目を果たしている。
 こうした修理を行っているのは全てボランティアだ。同島から船で渡り、電気や水道がない中、手作業で進めている。完成までに10年を予想していたが、ハリケーン・サンディの影響を受け、予定がずれ込んだ。完成後は、ベッド・アンド・ブレックファスト(B&B)として営業する計画もあるという。

2008年9月21日撮影(photo: Patrick Dirden)

2008年9月21日撮影(photo: Patrick Dirden)