携帯端末で乗車可能に マンハッタンの地下鉄で試運転開始

 【6日付NY1】ニューヨーク州都市交通局(MTA)はこのほど、従来のメトロカードの代わりにスマートフォンなど携帯電話端末のバーコードを使って地下鉄に乗車するシステムを、ニューヨーク市内の地下鉄で試験的に導入した。
 MTAは昨年、将来的にメトロカードを廃止し新しい改札システムに変えると発表。新システムでは、電子マネー機能が搭載されたスマートフォンなどの端末に表示されるバーコードを専用機器にかざし、改札を通る。乗客はクレジットカードを通してオンラインで決済することができるため、駅で乗車券を購入するために列に並ぶ必要もなくなる。ターミナル駅などでは構内の混雑緩和にもつながる。利用者からは、「スマートフォンを使った乗車方法はシンプルかつ時間短縮にもなり、いいアイデアだと思う」と好評だ。
 既にマンハッタン区のボーリンググリーン駅とウォールストリート駅で試験導入が始まっており、MTAは同システムを年内に12の駅に拡大する予定だ。しかし現在のところ、この乗車システムを使用できるのはMTA職員だけとなっており、MTAは「今はまだ試作段階。このシステムを地下鉄全駅で導入するかは未定」としている。

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