【10日付amニューヨーク】ブルックリン区のベンチャー企業NYCトレインサインがこのほど、電車の到着時間を知らせる卓上時計を開発し、先週から販売を始めた。ニューヨーク州都市交通局(MTA)の運行データを自宅やオフィスにいながらリアルタイムで知ることができるとあって話題になっている。
「MTAは有益な情報を一般に公開している。それを地下から地上に引き上げた」と話すのは同社の共同創業者ロハイル・アルタフさん。利用する駅と地下鉄の路線を選ぶと、電車が何分後に駅に到着するかが時計に表示される。現在、1から6番までと、AからD、F、G、L、M、N、Q、R、W線のデータを提供している。
同社はこれまで、「地下鉄時計」をオフィスなどに1カ月29ドル(約3300円)で貸し出していた。3Dプリンターで作ったモデルが最も人気が高く、値段は299ドル(約3万4000円)。売れ行きは好調で、現在品切れ状態だ。159ドル(約1万8000円)の小型の3Dプリンターモデル、599ドル(約6万7000円)の金属モデルなどもある。アルタフさんは「年末商戦までには在庫を増やす」と、さらなる売り上げ増に期待を寄せている。