【13日付メトロニューヨーク】ニューヨーク市で、タクシーよりもアプリを使った配車サービスの利用が増えていることが、ニューヨークタイムズの報道により明らかになった。
「ウーバー」の7月における1日当たりの平均乗車回数は、タクシーの乗車回数を1万2000回上回る28万9000回に達していた。イエローキャブとは異なり、ウーバーは営業場所をより広範囲に拡大していることが利用者の増加につながったものとみられている。
マンハッタン区以外のアウターボローからのウーバーの乗車回数は2015年には全体の4分の1だったが、現在では半数に増加。同社はアウターボローのバスや地下鉄など公共交通機関が利用しにくい住宅地にも活動の場を広げている。
さらにアウターボローからの乗車回数は、16年には1週間に5万6000回程度だったが、今年8月には16万7000回に増加していた。同社の北東地区長は、「タクシーは一部の地域に住む客を長い間無視してきた」と述べた。
一方、アウターボローを主に走る市のグリーンキャブの、7月における1日当たりの平均乗車回数は、16年の4万2979回から2万9503回に減少している。