【11日付amニューヨーク】マッカーサー基金は11日、毎年各分野の優れた人物に贈る「天才賞」の受賞者24人を発表、ニューヨーク市からは5人が選ばれた。
「創造性と独創性に富んだ活動をし、社会に重要な実績を残すことが見込まれる人材」に送られる同賞。受賞者には5年間にわたって総額62万5000ドル(約7000万円)が支給される。選ばれた5人のうち2人はニューヨーク市立大学(CUNY)の卒業生だ。2009年にブルックリンカレッジを卒業したアニー・ベーカーさんはピュリツァー賞を受賞した劇作家でもあり、クイーンズカレッジを07年に卒業したクリスティーナ・ジメネズ・モレタさんは移民の子どもたちを支援する団体の創設者として活躍している。
CUNYのジェームズ・B・ミリケン学長は2人について、「学部生だったころから強い意志を持ってそれぞれの興味のある分野を追求していた」と話している。財団関係者は、ベーカーさんについて「人と人との関係性が薄れつつある現代社会に着目し、ユーモラスに描いた作品が特に評価された」、またモレタさんについて「移民コミュニティーのための活動を続ける姿勢が評価された」と説明している。