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【16日付amニューヨーク】ニューヨーク州および市の民主党議員らは16日、ニューヨーク州都市交通局(MTA)が支出する地下鉄の建設費が高過ぎるとして、専門家による独立委員会を結成し、原因を調査するようMTAに要求した。MTAの地下鉄の建設費は、ロンドンやパリ、ロサンゼルスなど他の大都市で同様の工事にかかる費用の約3から4倍となっている。
スペインのマドリードで1999年に始まり2023年完成を予定している71マイル(約114キロ)の地下鉄建設工事にかかる費用は35億ドル(約3900億円)。ロンドンでの48マイル(約77キロ)の工事には310億ドル(約3兆4900億円)。一方、ニューヨーク市では、13マイル(約21キロ)の工事に199億ドル(約2兆2300億円)の費用がかかるとされ、マンハッタン区を通る2番街線の工事では、最初の3駅の建設に45億ドル(約5100億円)が投入され、専門家の間で「世界で最も高額な地下鉄延長工事」と皮肉られた。
議員らは、建設費が高額すぎるため、地下鉄延長や駅のバリアフリー化、老朽化した信号機の交換などに資金を投じる余裕がないと指摘している。
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