【17日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニュージャージー州の高校で、教師が授業中に人種差別的発言をしたことを受け生徒らが16日、抗議デモを行った。
この高校はバーゲン郡のクリフサイドパーク高校。生徒たちは同日、朝の授業をボイコットし、学校正面の階段でプエルトリコやドミニカ共和国などの国旗を掲げ、教師の発言を批判した。
問題が起きたのは13日。英語の教師が米国兵は「スペイン語を話す権利のために戦っているのではない。英(米)語を話す権利のために戦っている」と発言した。その場で「人種種差別だ」と反論する生徒や、退席する生徒などで教室は騒然とし、この授業の模様がソーシャルメディアに投稿されると、たちまち拡散した。「ヒスパニックの生徒がたくさんいるクラスでこんな発言をするなんて、本当にがっかりだ」と生徒の1人、ジャスミーン・バラスコさんは話している。人口統計によると、この町の住人の約3割がヒスパニック系だ。
地元の教育委員会は16日夜、同校のマイケル・ロマニーノ校長を呼んでこの問題を話し合った。同校長は、この教師や生徒の処遇については「検討中」とし、「対処している」と述べるにとどまった。