【20日付ニューヨークポスト】ニューヨーク州都市交通局(MTA)は2023年までにメトロカードを廃止し、タッチ式の新システムを導入することを検討している。
新システムが導入されれば、18カ月以内に電子マネーが搭載されたスマートフォンやクレジットカードをニューヨーク市内の500台の地下鉄改札機や600台のバスで使用できるようになる。20年までには地下鉄全駅に導入する計画で、それ以降はMTA独自の「タッチ式カード」も発行する。ただし、1993年のメトロカード導入後も、2003年までトークンが使用できたのと同様、新システムの導入後数年間は引き続きメトロカードも使用できるようにし、完全廃止は2023年になる見通し。
地下鉄と同時にロングアイランド鉄道やメトロノース鉄道などを利用する場合には、一度に両方の切符を購入することが可能となる。
スマートフォンやクレジットカードを持っていない人は新システムを利用できないのではとの懸念もあるが、MTAは「新システムの導入で地下鉄を利用するのがより便利になり、メトロカードに移行して以来最も大々的な改革になる」としている。
新システム導入に関する決議は来週行われる予定。