極悪囚人にピザのご褒美 ライカーズ島刑務所で物議

 【22日付ニューヨークポスト】ニューヨーク市のライカーズ島刑務所で先週、極悪な囚人400人が収容されている「懲罰のための中央隔離施設」に、20箱以上のピザが運び込まれる様子が目撃され、物議を醸している。
 ドミノピザが配達したピザは、「囚人が暴力を振るわなかった褒美」とされるが、同刑務所の職員組合幹部はこれに賛同していない。刑務官組合のパトリック・フェラルオロさんは、外部から配達される食事を提供するのは「不正持ち込みとして規則違反に当たるのではないか」と警告する。元刑務官で刑務官班長協会代表のデイビッド・フィッツジェラルドさんも、「刑務官は食事を取る暇もないほど忙しいのに、囚人にピザとソーダを振る舞うとは到底納得できない」と憤る。
 囚人の扱いを改善する策の一環として、市更生局のジョセフ・ポンテ前局長がピザを褒美として与え始めたのは2014年。15年からは、暴力を振るわず規則を守った10代の囚人には週25ドルの小遣いも支給している。今月就任したシンシア・ブラン局長は、これを踏襲する意向だ。
 同局は、職業訓練で目標を達成した囚人75人にピザを2切れずつ配ったと発表した。代金の400ドルは、税金で賄われるという。

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