【24日付amニューヨーク】老舗百貨店、ロード・アンド・テイラーは24日、マンハッタン区5番街にある店舗スペースを、共有オフィススペースをレンタルするベンチャー企業、ウィーワーク(WeWork)に売却すると発表した。
来年のホリデーシーズン後に売却されることが決まったのは同店舗内の約68万平方フィート(約6万3000平方メートル)、売却金額は約8億5000万ドル(約970億円)。売却契約はウィーワークの不動産パートナー、ローンキャピタルと同百貨店の親会社、ハドソンズベイとの間で決定したもので、ウィーワークはニューヨーク市内だけでなく、その他の地域にあるハドソンズベイ所有の店舗スペースも5億ドル(約570億円)で買収する計画だ。
ハドソンズベイのCEO、リチャード・ベーカーさんは「ウィーワークと提携することでこれまで使用されていなかった店舗スペースを有効活用できるようになる」と期待を寄せる。ウィーワークは5番街の店舗に本社のオフィスを構えることも検討しており、CEOのアダム・ニューマンさんは「われわれのルーツはニューヨークにあり、今後もこの場所とのつながりを大切にしていきたい」と話している。