【25日付ニューヨークポスト】ニューヨーク市はこのほど、市内にある銅像や記念碑に対する意見を募るウェブサイト(www1.nyc.gov/site/monuments/index.page)を開設した。
ニューヨーク市では最近、人種差別を肯定するような銅像や記念碑などに対する抗議運動が活発化。マンハッタン区に石像が立てられているコロンブスも、米国やカリブ海諸島の先住民を虐待した人物として論議の的になっており、今月9日のコロンブスデーパレードの参加者からも、石像の撤去を検討するべきだとの声が挙がった。この他、ナチスドイツに協力したとされるフランスの将軍、フィリップ・ペタンの記念碑や南北戦争で南軍の指揮官だったロバート・E・リーなどの像や銘板の撤去が相次いでいる。
ウェブサイト調査では「記念碑の役割は何だと思うか」「こうした記念碑のあり方を検討する際、市はどのような要素を考慮すべきか」などの質問に自由に回答でき、新しい記念碑を提案することも可能。
市は先月、記念碑に関する委員会を発足させている。市文化委員会会長のトム・フィンケルパールさんは、同調査の結果を今後の決定に反映させたいとしている。