【26日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ブルックリン区のニューヨーク州高位裁判所は26日、無謀な運転で事故を起こし、同乗していた女性を炎上する車内に残して死亡させた同区在住の男(23)を殺人罪で起訴したと発表した。
サイード・アーマッド被告は14日、交際相手のハーリーン・グレウォールさん(25)を車の助手席に乗せ、同区のブルックリン=クイーンズ・エクスプレス・ウェーで無謀な運転をしていたところ、コントロールを失い中央分離帯に激突した。同被告は炎上した車から脱出したが、グレウォールさんを車内に残したままタクシーを拾い、傷の手当てのために病院に向かった。グレウォールさんは助手席で焼死体となって発見された。事故当時、同被告の血中アルコール濃度は州の法定上限である0.08%だった。
同被告は、悪意が認められる第2級殺人罪や危険運転による第2級致死傷罪などで起訴され、保釈は認められていない。有罪となった場合、25年間から無期の実刑判決を受ける可能性がある。同区のエリック・ゴンザレス地区検事長代理は、「被告は人命や他の車両の安全を完全に無視しており、重罪で起訴されるのは極めて妥当」と述べた。