【10月31日付メトロニューヨーク】40年以上前にニューヨーク州で行方不明になった女性がこのほど、マサチューセッツ州で無事発見されたことが分かった。
当時36歳のフローラ・スティーブンスさんは、1975年8月3日にサリバン郡モンティセロの医者を訪れた後、行方不明となった。ニューヨーク州警察が同年9月に身元不明の死体を発見、スティーブンスさんのものではないかと同郡警察に問い合わせたところ、郡警察は目撃情報と似ていたことからスティーブンスさんであると推定。しかし、さらなる捜査の結果、社会保障番号がマサチューセッツ州で使われていることが判明した。
その後の追跡調査の結果、ローウェル市の介護施設に2001年から収容されているフローラ・ハリスさんが浮かび上がった。郡警察から2人の刑事がハリスさんを訪ね、本人が昔の写真を認識し、スティーブンスさんであることを確認した。
スティーブンスさんは現在73歳で認知症を患っているため、この42年間何があったかを説明することはできないが、記録によると、ニューヨーク市内やニューハンプシャー州の養護施設にも入っていたという。
郡警察のマイク・シフ保安官は、「とにかく本人が無事であることが確認できて何よりだ」と話した。