10月31日午後3時ごろ、マンハッタン区のウエストサイドハイウエーに隣接する自転車専用レーンでピックアップトラックが暴走しサイクリストや歩行者など8人が死亡、15人が負傷した。イスラム国(IS)シンパによるテロとみられる。
犯人はNJ州在住の29歳 米国内で過激思想に感化か
(1面から続く)容疑者=拘束後、ニュージャージー州パターソン市在住のウズベキスタン人、サイフロ・サイポフ(29)と判明=はハウストン通りから進入し、自転車専用レーンを14ブロックにかけて暴走、スクールバスに突っ込み大破した。模造銃を持っていたため、駆け付けたニューヨーク市警察(NYPD)の警官が腹部に発砲、マンハッタン区のベルビュー病院に搬送された。
犯行時にアラビア語で「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んだとの目撃情報と、トラックの付近に「イスラム国(IS)は永遠なり」と書かれたメモと複数のナイフが残されていたことから、NYPDはテロ事件と断定、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は国内で過激思想に感化されたとの見方を示した。病院関係者によると同容疑者の容体は安定しており、病室では(犯行の結果に)満足気な様子だという。
同容疑者は2010年3月にウズペキスタンの首都タシュケントから米国に入国。オハイオ州シンシナティ市、フロリダ州を経てニュージャージー州に転入。米連邦捜査局(FBI)とNYPDのテロリスト捜査対象ではなかった。
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