車突入テロ事件、容疑者の素顔 グリーンカード取得し入国

 【10月31日付ニューヨークタイムズ】マンハッタン区ローワーマンハッタンで10月31日8人が死亡し12人が負傷した車突入テロ事件で、身柄を拘束されているサイフロ・サイポフ容疑者(29)は米国永住権(グリーンカード)を取得後、2010年にウズベキスタンから米国に入国し、オハイオ州シンシナティ市に移住していたことが明らかになった。
 オハイオ時代の同居人、ベカゾッド・アブデュサマトフさん(22)は「米国に来たばかりだ。しばらく一緒に住むことになる」と父親から同容疑者を紹介されたという。当時は、英語がほとんど話せず、仕事を探しながら勉強をしていたという。
 フロリダ州のフォートマイヤーズ市に引っ越した後、トラックの運転手をしていた同容疑者について、同じくウズベキスタンから移住してきた友人のコビジャン・マクタロフさん(37)は「米国が好きで、いつも幸せそうだった。とてもテロリストには見えなかった」と話す。
 同容疑者はその後ニュージャージー州パターソン市に移転、ウーバーの運転手をしていた。同社は、同容疑者はバックグラウンド審査に合格していたと発表しているが、米連邦捜査局(FBI)の捜査対象候補の1人だったという。