Ｚ会・栄光エデュケーションセンター

11/03/2017

ニューヨークで日系の学習塾といえば郊外が主流だったが、「Ｚ会・栄光エデュケーションセンター」がこの秋マンハッタンに上陸、グランドセントラル駅からすぐの便利な立地で受けられる質の高い授業が話題を集めている。

マンハッタンで日本の最高の教育を

　今年９月、レキシントン街と41丁目の角に開校した「Ｚ会・栄光エデュケーションセンター」は、日本で定評のある通信教育の「Ｚ会」と、首都圏を中心に440教室を展開する学習塾の「栄光ゼミナール」が、長年に渡るそれぞれの教育ノウハウを組み合わせた教育施設だ。４歳児から高校生までを対象に、幼児教室、学習塾（グループ指導・個別指導）、習いごと教室を開講している。
　幼いころからしっかりと発言する姿勢が求められるのが米国。一方、日本では計算や暗記などの能力を重視してきた。日米の教育環境の違いから、わが子の教育をどうすべきか不安を抱える保護者は少なくない。とはいえ、近年、日本でも教育改革が進められており、実践的な英語力をはじめ、欧米のように「自分で考え、表現し、判断する力」の育成を目指す方針となっている。同校では、そんな教育改革に先立って、幼児期から「自らすすんで学ぶ力」を養うことに注力している。Ｚ会の教材と栄光ゼミナールの対面式の学習指導を組み合わせた幼児教室は、さまざまな学習やアクティビティを通して学びを楽しんでもらうのが狙いだ。

明るい受付＝写真＝の他、教室は３つ。「子どもは元気に、礼儀をしっかり」を大切にしている

　また、学習塾は小学校低学年に人気だ。「低学年のうちは受験ばかり意識せずに基礎を固めることが大切。常に答えまでのプロセスを考えることができると、高学年になってさらなるレベルアップにつながる」と語るのは、同校の責任者、鈴木智之さん。まずは、子どもたちが毎日勉強する習慣を身に付けられるよう、無理にたくさんの課題を与えず、宿題の量も学校の宿題を鑑みて決めるという。「特に幼児期から小学校低学年までは勉強を強制せず、学習内容に興味を持たせること。それから達成感を感じてもらうことで、やる気を引き出す」とのこと。学習参考書なども少ない米国で、日本の同学年の子どもたちが使っている栄光ゼミナールの教材で学べるのも魅力だろう。
　さらに、小学校高学年から高校生までを対象に、学校の補習授業だけではなく、帰国後の受験のための授業も行っており、コースを組み合わせることもできる。例えば、受験コースをグループ指導で受講し、苦手な教科は個別指導でプラスするというように、１人ひとりに合わせた受講プランが立てられるのもうれしい。
　同校が目指す「最高の教育」とは、教材や指導法だけにとどまらない。１人ひとりに適した学習プランの提案、学習スケジュールの管理、日本の最新教育情報の発信など、保護者が安心できるきめ細かいサービスの提供から、「授業は礼で始まり礼で終わる」といった礼儀作法まで、全てにおいて日本式のクオリティの高い教育施設であることを重視している。

自身も５歳と10歳の娘の父親である鈴木さん。「大切な子どもを預かるわけだから、自分の子どもだったらこうやって面倒を見てほしいだろうな、と思いながら指導しています」

考えて、実践して学ぶ「習いごと教室」

　各種の習いごとが同じ施設で受講できるのも同校の特長だ。「理科実験教室」や「ロボットプログラミング教室」「そろタッチ暗算教室」など、日本でも人気の習いごとが揃っており、随時、体験授業を受け付けている。五感を使った「体感授業」は、子どもたちの感性や好奇心を刺激し、学ぶ意欲を高めることができるため、今後もさまざまな教室を展開していく予定だ。鈴木さんは「ゆくゆくは英語で受講できる習いごとを増やし、現地の子どもたちも受け入れたい」と話す。実現すれば、来米する子どもたちも、米国在住の子どもたちも一緒になって、交流しながら学ぶことができる貴重な施設となるだろう。さらに、語学教室（英・日・中・韓）は年齢を選ばず受講できるので、例えば子どもの幼児教室や学習塾、習いごとの授業時間に合わせて、保護者は英語クラスなどを受講することも可能だ。

　勉強が好きになるか嫌いになるかは、幼児期からの環境が重要だ。来米によって環境が変わる子どもたちも「勉強が好き！」になるように。Ｚ会・栄光エデュケーションセンターは、日本から離れた国でがんばる子どもたちを、日本の最高の教育によってサポートしていく。