【2日付ニューヨークポスト】ニュージャージーのクリス・クリスティー州知事夫人、メアリー・パット・クリスティーさんが運転中に携帯電話を使用し、違反切符を切られていたことが2日までに分かった。皮肉にも同知事の指示の下、同州では「ながら運転」の取り締まり強化中だった。
メアリーさんは今年4月10日、携帯電話を手に持ったまま運転していたところ、警官に停止を命じられ、違反切符を切られた。担当したバーナーズビル警察署のティモシー・リチャード巡査はメアリーさんの顔を知らず、メアリーさんも州知事の妻であると明かさなかったため、同巡査が正体に気付くことはなかった。メアリーさんは5月に出廷し、250ドル(約2万9000円)の罰金を支払った。
同州では、同月1日から21日までの間に1万5282人が携帯電話の使用を含む危険運転で検挙されている。
ながら運転の取り締まりは、2016年に全米で交通事故による死亡率が8%上昇したことを受け、連邦政府の助成金などを投入し強化している。