FITが共同作業ラボ開設 若手デザイナー支援のために

 【2日付メトロニューヨーク】ファッション工科大学(FIT)が若手デザイナーを支援する取り組みの一環として、デザイナーを目指す同大学の卒業生向けに共同作業スペースを開設した。
 FITは5年前からデザイン・アントレプレナー・プログラムを通してファッションデザイナーを目指す人向けに事業戦略やブランディング方法などを指導してきた。今回の共同作業スペースの開設はその取り組みをさらに拡大するもの。FITの「ミニMBA制度」とも呼ばれる同プログラムの下、ガーメントディストリクトにある5400平方フィート(約500平方メートル)の作業スペースをFITの卒業生やデザイン・アントレプレナー・プログラムの受講生に向けて開放する。
 8つに分かれたショールームのレンタル料金は1部屋900ドル(約10万3000円)。撮影やサンプルセールなども行える大きめのショールームは1200ドル(約13万7000円)。いずれも1年契約を結ぶことができる。
 FITでデジタルデザインを教えるクリスティーン・ヘルムさんは、「デザイナーの多くは1人で作業することが多いため、孤独になることもある。デザイナー同士が交流を図りながら作業できるのが、共同作業スペースの利点」と話している。

www.fitnyc.eduより

www.fitnyc.eduより