【2日付CBSニューヨーク】ニューヨーク市の公園局がブルックリン区の公園から突然遊具を撤去したとして、地域の保護者から抗議が相次いでいる。
ブルックリン区のプロスペクトハイツにあるアンダーヒル公園には、地域の保護者らが寄付した三輪車などの遊具があり、誰でも遊べるようになっていた。しかし、ビル・デブラシオ市長の選挙用テレビコマーシャルの中でその遊具が映ると、市の公園局が全ての遊具を撤去して破棄したという。
子どもたちは、「乗り物がなくてつまらない」と不満を訴え、保護者らも「公園にたくさん遊具があるから、引っ越してきた」「娘が三輪車の乗り方を覚えたところなのに」などと抗議している。中には、「遊具をコマーシャルで利用したなら残すべきだ」と主張する保護者もいた。
公園局は「公園に個人の所有物を放置するのは規則違反。安全面を配慮して撤去した」として、選挙のテレビコマーシャルとは無関係と主張しているが、他の公園には、同じような遊具が放置されているとの報告もある。
公園局では妥協案として、ゲーム用の絵を地面に描いて遊べるようにするとしているが、遊具が戻るまで子どもたちは納得しそうにない雰囲気だ。