【6日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】マネーロンダリング(資金洗浄)などで先月末に起訴されたトランプ大統領の元選対本部長、ポール・マナフォート被告が、民泊大手エアビーアンドビー(Airbnb)を介して違法に部屋を貸していたことを受け、ニューヨーク州および市の議員など20人以上が、違法ホストの排除を求め、同社に圧力をかけた。
ロシア政府による米大統領選干渉疑惑(ロシアゲート)を捜査するロバート・モラー特別検察官は10月30日、国外で得た数千万ドルもの収入を申告せず、資金洗浄していた疑いなど12件の罪状で同被告を起訴した。
同被告はキプロス共和国の銀行にある家族名義の有限責任会社のオフショア口座から引き出した285万ドル(約3億3000万円)で、マンハッタン区のコンドミニアムを購入、2015年から16年の間、エアビーアンドビーを介して複数回にわたり貸し出していた。州法では、市内で集合住宅を居住者不在の状態で30日未満貸し出すことは禁じられている。
スコット・ストリンガー市会計監査官やマンハッタン区選出のリンダ・ローゼンタール州下院議員(民主)らは、同社のCEO、ブライアン・チェスキーさん宛ての文書で、同被告のような違法ホストを保護するのをやめ、市内のホストやリストの情報を直ちに捜査当局に開示するよう求めた。