ブルックリンでヒスパニック系減少 NY市全体では増加、家賃上昇が原因か

 【6日付ニューヨークポスト】ブルックリン区で近年、ヒスパニック系住民が減少していることが、非営利団体、全米ラテン政策研究所の報告書により明らかになった。
 報告書によると、ヒスパニック系住民の数はニューヨーク市全体で、2013年の242万8756人から16年の248万9090人へと増加しているが、ブルックリン区では15年の51万3242人から16年は50万5183人へと1.6%減少している。
 同研究所所長のアンジェロ・ファルコンさんは、同区内でヒスパニック系住民が減少した原因を既存するアパートの高級化と家賃の上昇だとしている。特にブッシュウィックとウィリアムズバーグ、サンセットパークで家賃の上昇が顕著だという。
 スコット・ストリンガー市会計監査官が今年4月に発表した報告書も同研究所の主張を裏付けている。この報告書では、ウィリアムズバーグでは00年から15年の間にヒスパニック系住民が16%、ブッシュウィックとサンセットパークでも13%減少したと報告されている。ヒスパニック系住民は、クイーンズ区のロッカウェーやブルックリン区のベンソンハースト、マンハッタン区のセントラルハーレムなどに移住しているという。

Iker Alonso

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