女性起業家に資金援助 NY市がクラウドファンディング開始

 【8日付メトロニューヨーク】ニューヨークのビル・デブラシオ市長は8日、女性起業家のためにインターネットを通じで低金利の開業資金を集めるクラウドファンディングを開始したと発表した。
 新プログラム「ウイ・ファンド・クラウド」は、非営利のクラウド・ファンディング・プラットホームであるキバ(Kiva)と提携し、1万ドル(約113万円)までの低金利の開業資金を集めるのが目的。市は1企業当たり最大1000ドル(約11万円)を貸し出す。
 市内の女性起業家が必要とする開業資金は1万ドル以下であることが多いが、銀行などは少額の融資を拒み、高金利の金融機関に頼らざるを得ない現状が新プログラム導入の後押しとなった。
 市は、向こう3年間に少なくとも500の女性起業家によるベンチャー企業に合計300万ドル(約3億4000万円)以上の低金利ローンを提供することを目指している。市長は「市が主導するクラウドファンディングは前例がない。女性起業家を支援して、経済を多様化させコミュニティーを強固なものにする」と、また市の住宅・経済開発担当のアリシア・グレン副市長は、「小売店やレストランを始める際の開業資金として役立ててもらいたい」と話した。

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