ニューハーフタレントのはるな愛が9日、マンハッタン区のブロードウェー・コメディー・クラブでチャリティーライブを開催した。
過去1年半にわたり、歌とダンスのレッスンのため月1回ニューヨークを訪れていたはるなにとって、ニューヨークでのライブは念願の夢。自身の演歌デビュー曲「えぇねんで」で第1部が始まると、客席からは大歓声が上がった。得意の口パク芸では、ビヨンセになりきり映画曲「ドリームガールズ」を、また松浦亜弥をまねた「エアーあやや」を披露し笑いを誘った。
「ニューヨークで絶対に着たかった」という和布をリサイクルした打掛で登場した第2部は、三波春夫や美空ひばりなど日本の曲を中心に熱唱。先月40歳で亡くなった焼き肉たかしのオーナーで友人の井上たかしさんを追悼し、山口百恵の「さよならの向う側」を捧げた。また、英語曲にも挑戦し、フランク・シナトラの「ニューヨークニューヨーク」を歌った。
観客を出演者や演奏者に見立て、ステージで自作の「紅白歌合戦」を演出するなど、約2時間にわたる“観客参加型”のライブは大盛況のうちに幕を閉じた。
終了後には、はるな自ら会場出口で寄付を募った。収益の約1000ドルをユニセフに寄付する。