警官がナイフ男を射殺 ブロンクスのホームレス用住宅で

 【14日付NBCニューヨーク】13日、ブロンクス区にあるホームレス用住宅で傷害事件が起き、通報を受け現場に駆け付けたニューヨーク市警察(NYPD)の警官が犯人の男を射殺した。
 NYPDのテランス・モナハン巡査部長の発表によると、射殺された男はコーネル・ロックハート。非営利団体が運営するホームレスや精神障害者用の住宅、ハジェスハウスの女性警備員2人をナイフで襲ったことが分かっている。
 警官らが現場に到着した際、ロックハートは長さ4インチ(約10センチメートル)のナイフを手にロビーに立っていたため、警官らはロックハートに対し20回以上にわたりナイフを手放すよう指示したが、ナイフを持ったまま警官に近付いて来たため複数回発砲、ロックハートは搬送先のセントバーナバス病院で死亡が確認された。襲われた警備員2人も同病院に搬送され、腕や胸に切り傷を負ったものの命に別状はない。
 ロックハートが同住宅の住人だったかは不明。入居者の1人は「発砲音が聞こえ、身の危険を感じた」と話している。NYPDは警官らが装着していたボディーカメラの映像の分析を進めている。
 同住宅では2016年にも入居者が刺される事件が起きている。

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