【15日付ニューヨークタイムズ】ニューヨーク公共図書館は15日、マンハッタン区5番街にある、スティーブン・A・シュワルツマン・ビルディングで執り行われる大掛かりな改修工事計画の内容を発表した。総額3億1700万ドル(約350億円)を費やし、2021年に完成する見通し。
40丁目に新しい入り口が設置される他、自習室や展示スペース、研究者向けのリサーチ部屋なども完備する。現在一般公開されていないスペースも改修し、公開スペースがこれまでより20%拡張する予定。
公共図書館は現在、複数の分館で改修工事を行っている。数年前にはミッドマンハッタン分館を売却し、シュワルツマンビルディング内に別の図書館を新設する案もあったが、反対の声が多く、14年に計画は中止となった。
これを受けて、今回の改修計画は「より一般利用者が使いやすい図書館にする」といった本来の目的を守りつつ、歴史ある建築やデザインを損なわない形で行われる。館長のアンソニー・W・マークスさんは、「これは図書館の未来につながるものだ」と話しており、改修計画を担当するメカヌー社も、「1911年の開館当初のデザインを残したまま、利用者がより使いやすい設計にする」と抱負を語っている。