【19日付CBSニューヨーク】ニューヨーク州の元職員の女性が18日、セクシュアルハラスメントを受けたとして職場の男性を相手取り、マンハッタン区の連邦裁判所に提訴した。女性の主張によると、アンドリュー・クオモ州知事はセクハラの実態を把握していたが、対処しなかったという。
リサ・マリー・カーターさん(51)は2016年2月、州が管轄する公益法人エンパイア・ステート・ディベロップメントのバッファローオフィス元所長だったサム・ホイットさん(55)の取り計らいで、書類選考や面接を受けず州陸運局での仕事に就いた。訴状によると、ホイットさんは仕事を紹介した見返りとしてカーターさんにわいせつなメッセージや画像を送りつけ、無理やり体を触るなどの行為を繰り返した。
カーターさんは同年7月から、クオモ知事にセクハラの被害を電話やEメールを通して報告していたが、何の対処もされなかったため、仕事を辞めざるを得なかっという。ただし、カーターさんはホイットさんからセクハラの口止め料として5万ドル(約560万円)を受け取っていたことを認めている。
クオモ知事の担当弁護士は、「主張は事実無根ですぐに退けられるだろう」と反論している。